なぜぎんなんを拾ってくることが、
秋が嫌いになるほどいやだったのか。
それはあのニオイです。
みなさんは、間近でぎんなんのニオイを嗅いだことはありますか?
手で掴むと洗ってもしばらく取れなくなるニオイ、
お気に入りのスニーカーでうっかり踏んでしまった日には
犬のウンコを踏んだ!と同級生に笑われ…
ましてやそれを持って歩こうものなら
仲良しの幼なじみでさえ、少し離れて歩くほど。
ぎんなんが異臭を放つのは
動物に食べられてしまわないようにするためらしく、
あのニオイのおかげで2億年前から存在する
世界古来の樹木と認められているようですが
小学生の子供にはそんなことはわかりません。
くさいと馬鹿にされることは、
あの季節が来てほしくない!と思うには
じゅうぶんな理由でした。
そんなに嫌なら、嫌だと言えばいいのに。
でも、
持って帰ってきてね、という母の頼みを断れないのには わけがありました。
つづく!
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